今もその方法は変わり続ける
門外不出とされていた、現在九星気学と呼ばれているものが一般に広まったのは明治以降です。私が最初に学んだのは、この初期の九星気学です。
気学は正しく伝承されていない
気学を実践し始めて30年になりますが、その間にいくつか常識が塗り替えられました。
最初は真北(北極)基準で方位を割り出していたのですが、その後、磁北基準で割り出すことが全会派の共通となりました。
これは非常に大きな出来事で、今まで吉方位と信じて祐気採りしていた場所が凶方位だったというケースが特に東北以北で発生しました。
私が師事した方が、浜松の旧武家の蔵で気学の文書を発見しました。そこには、これまで言われていなかった生涯通して月命を採ってはいけないと記されていました。
現在は、月命を採らないというのが主流になりつつあります。
このように、明治時代になり、信頼に足るかどうか分からない説から始まった九星気学。現在もその方法は変化しています。
つまり、九星気学はこのように軟弱な基盤の上で語られているということが言えると思います。
ただここで気を付けなければならないのは、新たな説をでっちあげることによって独自性を打ち出す輩が存在するということです。
新たな説の検証は慎重に行わなければならないでしょう。